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農業委員会と議会の意見交換会

  • sumioyamashita2847
  • 2024年5月2日
  • 読了時間: 4分

先日、議会と農業委員会の意見交換会が開催されました。


農業委員会について、農林水産省のHPには次のように規定されています。

『農業委員会は、農地法に基づく権利移動の許可、農地転用案件への意見具申など、農地法等の法令に基づく事務、農地等の利用の最適化の推進(担い手への農地の集積・集約化、遊休農地の発生防止・解消、新規参入の促進)に関する事務を執行する行政委員会として市町村に設置されています。』


今回の意見交換会は、農業委員会の鳥海会長が、鹿児島県の事例をヒントに開催を働きかけたことで実現しました。

開成町のHPにある農業委員会のページより


農業委員会からは、事前に資料が提出され、農業委員会の仕事と、現状が示されました。

仕事内容は前述の農水省HPの内容の通りです。

開成町 農業の現状は

(1)農業経営体 :昭和40年代から兼業化が進み、最近は、一層の兼業の深化によって、担い手不足が深刻化。兼業農家の高齢化のため、機械更新時や世代交代等を機に、急速に農地の流動化が進む可能性が高まってきた。

 

(2)農業生産物:稲作中心であるが、施設園芸、茶、露地野菜、酒造好適米、麦、大豆が導入され、「弥一芋(やいちいも)」が復活し、町の特産品に成長している。

 茶については、農業経営体として育成を図り、弥一芋は、生産拡大を図っている。

  

(3)開成町 農業の課題

 担い手について高齢化と後継者不足が顕著。農業経験がない方が相続されることなどを理由に農業を委託するケースも出てきている。

北部の農振地域については、圃場整備等を行い優良農地を確保できているが、、市街化調整区域、市街化区域については、接道が取れない(農業機械が入りにくい)、農業用水路等の整備が不十分等の理由で農業経営に不向きな土地もあり、担い手が見つかりにくい傾向。


ということです。


私は3つほど質問しました。

最初に会の口火を切る質問として、農業地域に家を新築することに関して、農業委員会はどの程度の権限を有するのかについて訊きました。

この点については、農業委員会で議決をし、県に意見書を提出するとのことでした。最終の決定は件ですが、農業委員会の時点でNGだと実施不可となりますので、それなりの権限と考えてもよさそうです。


また、弥一いもは特産品に育っているが、収量が少ないのが現状です。里芋は連作ができないとのことで、作付け面積の拡大が課題のようです。

そこで、ハイブランド化として高級料亭などに限定流通としたらどうかと提案しました。

一部農家がこう別にそうしたところに卸している事例はあるとのことです。

ここで農業委員会側の事務局である、町の産業振興課の担当者から、イオンに優先的に販売してもらう契約があるので、難しいとの見解が示されました。


それを止めませんかという提案をしているのに、延髄反射的に現状追認の発言をされても困ります。

こうした現状を変えられないと、無意識に刷り込まれた考えが、変革を阻みます。

私が一番嫌う考え方です。その場ではそこまでのことは言いませんでしたが・・・


もう一つは、全国的に漁業に比べて農業は法人化が進んでいないように感じているがなぜかと訊きました。 これに対しては、農業に取り組もうとする人の気質が影響していると、鳥海会長から説明がありました。 これから農業に取り組もうとする人は、一匹狼的な気質が強く、自分のやり方に固執する傾向が強く、それが法人化を阻む一因とのことです。

仕組みや政策以外に、こうした要素は大きいのでしょう。 約1時間半の意見交換会は、初めてにしては活発な意見交換ができました。


しかし、やはり現場に入らないとわからないことも多いと感じました。


そこで、私は後日、「農業支援隊」への参加を打診しました。

私は全く経験がないので、刈った草を集めるなどの人足としてで構わないので参加させてほしいと思っています。

そうした作業の中で現状を確認し、ちょっとした雑談の中から実際の課題をつかむことができるのではないか考えたからです。 許可が下りたらまた報告します。

 
 
 

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