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県外行政視察報告その②~オガールエリア~

  • sumioyamashita2847
  • 2023年10月26日
  • 読了時間: 5分

【オガールプロジェクト】

さて、2日目はオガールプロジェクトです。


この場所にした理由=視察の目的ですが、ここは「循環型の町づくり」をPPP※1による公民連携※2で実施し、先行且つ成功事例とされるオガールプロジェクトによって開発された町で、駅前通り線という事業を抱えた本町の町づくりに生かせる部分があるのではということです。


さらに私自身は山神町長が、プライベートと公務併せて3回も視察されていますが、山神さんは町長就任以前にかなりの数の視察に行かれていて、かなり目が肥えているはずです。その山神さんがリピートしているということは相当に得るものがあるだろうということと、同じものをイメージできる方が議論もかみ合うだろうともいうこともありました。


このオガールの概要については、オガールのHPをご覧いただき、オガールを成立させた開発手法PPP等に関してはこちらをご参照ください。



ここは何もないところに100万人が訪れるような街を作ったとの触れ込みで、全国から視察が引きも切らない状態と聞いていました。

紫波町にはもともと古くから日詰駅がありましたが、かつてSL時代は蒸気機関の火の粉で火事が起こるとかのネガティブな噂が先行したせいで、駅は街のはずれに作られました。

そこで周辺のまちづくり計画とともに請願駅を設置することにしました。

請願を満たす要件であった2.7億円の駅建設費は寄付で賄い1998年に開業、利用者創出のための事業を展開するため駅前に10.7haの土地を購入しました。

しかしその先の資金調達のめどが立たず計画は頓挫し、冬は雪捨て場となったことから日本一高価な雪捨て場と揶揄されました。


その後2009年に改めて補助金等に頼らない「公民連携基本計画」を策定し、これまでにないかたち開発がスタートしました。そのあたりについてはそのキーマンであった岡崎さんが詳しく書かれていますので、そちらをご参照ください。


開発における住民要望の№1は図書館でした。

図書館を置けば17~18万人の駅利用は見込めるというデータがあり、また役場を置くことで7~8万人見込める、さて残りの5万人程度をどうするかということで、呼び込む策として県のフットボールセンターを誘致することにしました。

既にフットボールセンターの誘致には先行する4団体が手を上げている状態でしたが、かなり好条件を提示して誘致に成功しました。

こうして30万人の乗降客を確保する目算が立って、めでたく開業した紫波中央駅に降り立った時の印象は、住宅展示場のような街並みで、無機質だなあというものでした。

年間100万人が訪れるということで相当な賑わいを期待しましたが、交流人口100万人/年は平均すると2,400人/日です。

開成駅の乗降客数も年間に直せば300万人以上になることを考えるとそれは過大な期待でした。

しかし、その数字が行政視察を呼び込み、収益も挙げている(ここの視察は有料です)ことを考えると、マーケティングとしては上手いと思いました。



そのオガールプロジェクト有料視察ですが、今回受講したのはオガール標準コース(135分)というものです。料金は5名までが15,000円[税抜]でこれが基本料金です。5名を超えると、1人 3,000円[税抜]が追加になります。今回は計13名で行ったので39,000円ということになります。


オガール標準コースの内容は以下の通り

講師:オガール企画合同会社 八重嶋 雄光 様

(1)プレゼンテーション 90分

①オガールプロジェクトの概要と経緯

②オガールプラザ、オガールベース、オガールセンターの概要

③オガールタウンの概要

④その他プロジェクトに関すること

(2)質疑応答      20分

(3)エリア内視察    25分


講師の八重嶋さんは企画が持ち上がった当時、町の企画課長の立場にあり、その後オガール紫波(株)の代表取締役となられた方で、当に当事者から話が聞けました。

元々オガールプロジェクトのキーパーソンとなった岡崎 正信 氏は公民連携に関して『公民連携に公式はないが、民間にゆだねきれる意思決定ができるかどうか、ここが課題で官尊民卑の姿勢では無理。同時にパブリックマインドをもった民間業者がいるかどうかも大事な点』と語られているそうです。


※1)PPP:Public Private Partnership

※2)行政と民間の共同事業という意味では官民連携と同じであるが、民間が主導権を握るものを公民

連携と表現する


オガールを成功に導いたPPPエージェントはアメリカではまちの再生手法として、一般的に用いられています。官民の間に入るPPPエージェントがアメリカで採用されている理由は以下のことが挙げられます。


①官民における価値観・スピードの相違

・官は予算編成に議会承認など時間を要する

・民はスピード感ある開発が求められる

よって両者の価値観を調整する役割が必要となる。


②行政の割り切り

集客や賑わいをもたらすことは行政に出来ないと割り切って、行政ができると勘違いしてない。

これは実例が故郷熊本にあります。バスターミナル「交通センター」であったところが行政主導で「サクラマチ」として再開発されました。しかし、街の中心部にあるにもかかわらず、賑わいは今一つです。いっぽう熊本駅の「アミュプラザくまもと」を中核とした「JRくまもとシティ」は賑わっています。この熊本駅は町の中心部から離れており、博多駅に50年遅れているとさえ言われていましたが、現在は、私が見た限り空きテナントもなく、駅にこんなに人が来るかと思うほどです。


③事業実施のプロを雇用

事業成功のためにその道のプロを雇う。ただし、成果を出せない場合は解雇されるという緊張感のある関係性。



このオガールで印象に残ったのは、エリア内の芝生の上で夕方子どもたちがサッカーをしていた姿です。よく行政が管理する芝は育成のために立ち入り禁止となっているところが多いです。


ところがここオガールでは大人はコンロ持ち込んでBBQしながらお酒飲んでもいいとのこと。

前回同僚議員が一般質問で取り上げた楽器の練習ができるスタジオもありましたし、図書館に設けられた読書テラス(2回に区分けしてあります)は飲食も可能とのことでした。オガールエリア内の建造物・構造物に使える色は和名がついている色しか使えないとのことで、木材を多用していることもあり、全体に落ち着いた優しい空間となっています。

住民のための施設とはこうあるべきだという思いを強くしました。



 
 
 

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